2014年04月08日

〜ガイドブックに載らない旅〜「第二回紀南まちじゅう感動体験プラン」コンテスト結果のお知らせ

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お待たせしましたわーい(嬉しい顔)
2013年12月20日(金)〜2014年2月20日(木)、田辺市熊野ツーリズムビューロー主催で実施した、〜ガイドブックに載らない旅〜「第二回紀南まちじゅう感動体験プラン」コンテストにつきまして、素敵な作品をご応募いただき、誠にありがとうございましたひらめき
厳正な審査の結果、このたび各賞が決定いたしました。力作が揃う中で、以下の方々の作品が入賞されましたので発表いたしますexclamation

■最優秀作品 賞品:熊野トラベル旅行クーポン3万円分

お名前:竹原 真奈美さん(アロマ製造販売店代表・新宮市)
プラン名:森のエキスパート&香りのエキスパートと行く『熊野の香り』アロマ抽出丸ごと体験ツアー(香りのお土産付)


プラン紹介文:
森のエキスパートである熊野川町森林組合田中組合長やIターンで林業に従事する林業女子の協力のもと、熊野の森へ入り、山や林業の事を学び、熊野杉や熊野ヒノキなど、アロマ抽出の材料を調達。
その材料からアロマオイルを抽出し、瓶詰までを体験するツアー。
かつて林業で栄えた地域、さらに世界遺産熊野の魅力を体験型ツアーで感じてもらい、1泊2日のツアーを通して、郷土料理も含め熊野の人・食・自然を丸ごと体感して頂く。
また、香り(アロマ)という新しい観点から熊野を発信することで、林業や地域に興味をもってもらう。

■優秀作品 賞品:熊野古道オリジナルグッズ

お名前:福居 幸弘さん(専門学校講師・大阪府河内長野市)
プラン名:植芝盛平 meets 南方熊楠


プラン紹介文:
土地の名産品ではなく、南紀の産んだ「人物」を知ってもらう旅。
植芝盛平は「合気道」の創始者で、「合気道」は現在では護身術としても日本国内だけでなく世界中に広まっている。そのルーツである田辺で技と精神を体験してもらう。また盛平翁は、南方熊楠の「神社合祀反対」思想にも共感しておりここにお二人の接点がある。熊楠は知の巨人として、偉大な人物ではあるが、やはりその特異なジャンルからポピュラーな存在ではない。ここではエコロジストとしての熊楠に焦点を当て彼の精神世界を理解してもらうためのスポットを案内する。

■アイディア賞作品 賞品:熊野古道オリジナルグッズ

お名前:嶋中 瑤子さん(フリーランス英語通訳・上富田町)
プラン名:シーサイドノルディックウォーキング


プラン紹介文:
本当の癒やしとは、自ら掴み取るもの。
季節の風を頬に感じながら、最高に青い空、碧い海を思い切り満喫しよう!!!
運動効果の高いノルディックウォーキング
砂浜を歩くことで更に、爽やかさと癒やし効果満載のツアー!!!
心地よい疲労感を感じたら、温泉でゆったりと身体を休める


最優秀賞作品は、平成26年度内に、モニターツアーとして実施、もしくはインターネット予約サイト「熊野トラベル」で販売する予定です。(実施の可能性を考慮して実施地については変更する場合もあります。)その他の応募作品についても、今後よりよいプラン造成のため活用させていただくことがございます。

尚、今回の審査に関わっていただいた、近畿大学の高橋 一夫先生から、今回のコンテストと受賞作品に下記のようなコメントを寄せていただいておりますので、あわせてご紹介します。(一部要約)

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「紀南まちじゅう感動体験プラン」コンテストへのコメント
 
近 畿 大 学 高 橋 一 夫


2回目になりました「紀南まちじゅう感動体験プラン」コンテストですが、今回も南紀にふさわしいプランが揃いました。この土地に住んでおられる人だからこその気付きで、体験プランをご紹介頂いていると思います。これらのプランに価格をつけて実際の商品に仕立て上げていくにはどのようなことに注意を払ったらよいでしょうか。

一般的に着地型の観光商品、体験商品というのは、実は誰もが参加したいと思うものではなく、特定の価値観を持った人にフィットするという考え方で練られたプランの方が、人気が出て長続きするものなのです。つまり、誰に来てもらいたいか、誰に体験をしてもらいたいか、というターゲットをはっきりさせることが重要です。そのターゲットとなった人たちが求める価値にピタッとくるプランが売れ続けるプランになるのです。

日本で唯一(と、寡聞な著者は思っていますが)着地型の観光商品、体験商品の造成・販売で黒字をだしている「ぽけかる倶楽部」という会社は、「ターゲットは70歳前後の女性」と定めています。単価は平均8,000円以上ということですが、年間15万人以上の参加者を集めています。

また、神戸市で今年の1月から始まった「おとな旅・神戸」というブランドの着地型商品は、「65歳前後の女性」にターゲットを設定し、3ヶ月間に53コースを催行しましたが(今日の時点では催行していますが)、ほぼ完売です。単価も3,000円〜22,500円と従来のまち歩き、体験商品の価格を大幅に上回る設定になっています。どちらの例も「徹底的な消費者価値の追求」をしていることがこうした結果につながっています。

その一方で、「消費者」だけでなくサービス提供の「事業者」も消費者と事業者の間でプランを作る「旅行会社(組織)」もwin-win-winになるようにしていますから、一回こっきりのものでなく「継続可能」なプランとなっています。

こうした視点で受賞作品にコメントをさせて頂くと、

■森のエキスパート&香りのエキスパートと行く『熊野の香り』アロマ抽出丸ごと体験ツアー(香りのお土産付)

花や木に由来する芳香成分の香りを活用し、ストレスを解消し心身の健康の維持に役立つとされるアロマテラピーは、女性を中心に一定の支持を得ています。深い木立のイメージのある熊野の杉やひのきからアロマを自分で抽出し、世界で一つのアロマを作ろうというプランです。林業女子のサポートで行うなど、女性を意識したしつらえになっています。
このプランは、世界で一つのアロマを熊野で作りたいという価値観を持った人への訴求の仕方が重要なポイントになっていると思います。

■植芝盛平 meets 南方熊楠

知る人ぞ知る南紀の生んだ二人をテーマとし、よくお調べいただいたプランです。一人は合気道の創始者植芝盛平、もう一人は在野の大学者であった南方熊楠です。お二人とも著名な方ですが、現代の皆さんにどこまで知名度があるかが分かりませんので、やはり誰に訴求するかは重要なポイントです。海外からの観光客をターゲットにするということですが、どのようにプロモーションをするのかを整理していく必要があります。また、くろしおのグリーン車を使用し、ボートをチャーターすることになっていますので、一定の金額がかかります。そのため、プロモーション時にこのプランの価値をしっかりと伝えていくことも必要です。

■シーサイドノルディックウォーキング

健康づくりに良いとされるノルディックウォークを砂浜でおこなうことで、爽快感と体への負荷を高めて心身ともにリフレッシュをしようという企画です。最近、ノルディックウォークは全身運動ができるとして愛好者が増えています。ここ南紀での体験がきっかけとなって、健康維持ができれば面白いですね。
 一方で、わざわざこのために南紀まで来るのか、ということも思い浮かびますから、どのような人に訴求するのかをもっとはっきりさせることが必要です。白浜温泉にお泊りの方に旅館で早朝のウォーキングを提案してみましょうか。

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本年度も『第三回紀南まちじゅう感動体験プランコンテスト』を開催予定です。奮ってご応募を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

田辺市熊野ツーリズムビューローでは、「持続可能な質の高い観光地づくり」を目指し、皆様の知恵と力をお借りしながら、地域資源を生かした観光商品の造成に引き続き取り組んでいきたいと考えております。今後とも皆様のご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

※〜ガイドブックに載らない旅〜「第二回紀南まちじゅう感動体験プラン」コンテストの実施概要は下記をご参照ください。
http://tktb.seesaa.net/article/382966030.html


posted by TKTBスタッフ at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 新着ニュース・耳寄り情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする