日中の陽気がほのかに残り、寒さは感じないものの、しっとりとした空気に包まれ、これから「本殿遷座祭」が行われます。
「本殿遷座祭」は、熊野本宮大社正遷座120年大祭の記念事業の最初の行事。とても詳しい説明はできませんが、「社殿を造営・修繕して、そこに御神霊をお遷しする」という重要な神事です。境内にはざっと300人を超えるとみられる参列者で埋められ、全国津々浦々から列席されていました。
あたりに灯されていた電灯が消され、松明だけの明かりの闇のなか、まさにその遷座の間は、瑞垣の向こう側で何が執り行われているのか、見てはいけないという恐れ敬う気持ちのまま低頭姿勢を保ちます。
10日には天皇陛下からの奉幣を奉り奉幣祭も斎行されました。
明治22年の災害より120年の蘇りを迎える今年、様々な記念行事が執り行われます。
詳しくは熊野本宮大社公式ページをご覧ください。
(つぶこ)