
「梅の日」のいわれについては、紀南地方の梅産地の各団体が参加する「紀州梅の会」のポスターに下記のように書いてありましたので、そのまま紹介しますね

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今を遡ること四百六十余年の大昔、日本中に晴天が続き、
作物が育たず、田植えもできず
人々が困りはてていました。
折しも6月6日、神様のお告げにより、
時の天皇が賀茂神社に詣で、
梅を賀茂別雷神に奉納して祈ったところ、
たちまち雷鳴とともに大雨が降りはじめ、
五穀豊穣をもたらしました。
人々は、その天恵の雨を「梅雨」とよび、
梅に感謝するとともに、災いや疫病を除き、
福を招く梅を梅法師と呼んで、
贈り物にするようになったといわれています。
紀州梅の会では、このお話が、宮中の日記「御湯殿 上の日記」に、
記されていたことから、その故事にちなみ、
6月6日を「梅の日」と定めました。
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(典拠元:「紀州梅の会」ポスター お問合せ先:0739-74-2308)
なるほど、「梅雨」とは、元々は梅をお供えした賀茂神社の神様が降らせてくれたありがた〜い雨だったのですね

また、福を招く梅を贈り物にするようになったのが、今でいう「お中元」の始まりともいわれます。
今も、この賀茂神社(上賀茂神社と下鴨神社の総称)の例祭で梅が献上されたという故事にちなんで、6月6日には梅生産者などの一行が、京都市の上賀茂神社と下鴨神社を訪れます。
本日も、紀州梅の会の皆さんが例年通り、上賀茂神社・下鴨神社へお参りし、華やかな時代装束で梅を奉納しました。
田辺市熊野ツーリズムビューローのみょうが会長とたま事務局長も、現地にお邪魔させていただきました。
さて。紀州・田辺は梅の栽培に適した気候に恵まれ、梅製品の出荷量日本一を誇っています。
中でも多く栽培されているのは、梅のトップブランド南高梅

皮が薄く、果肉が厚くて柔らかいのが特徴で、梅干しに最適の品種です

自宅でも、南高梅の梅干しは果肉が柔らかいので、オリーブオイル・お酢を合わせて梅ドレッシングを作ったり、和風パスタの隠し味にしたりと調理に応用しやすく、毎日の食卓に欠かせない存在ですが、お店でも面白い活用方法をされているところが多々あります。
田辺市のお隣、みなべ町の、カフェ・ド・マンマ。
海沿いに位置する私たちの町でも、窓一面に海を一望できるロケーションのレストランやカフェは多くない中、こちらのオーシャンビューは素晴らしい

土日祝日はなかなか入れないくらい、大人気のお店です

梅屋さんが経営するカフェだけに、梅にちなんだメニューがたくさん

ふわっふわの梅鶏の卵のオムライス。紀州南高梅とモッツァレラチーズのドリア。
ドレッシングやデミソース、カレーなどにも、梅ソースや梅ジャムが使われているんですよ。
私はこちらの、南高梅を使った「ベーコンときのこの梅ピッツァ」がお気に入りです。
お好みによって、白干し梅とはちみつ梅をチョイスできますよ〜。
トマト&梅干しの酸味とチーズのマッチングが絶妙で、梅好きにはたまりません

もうひとつ。梅関連の取材で見つけたこちらのお茶に最近はまっています

不動農園さんの、スタイリッシュな梅スイーツブランド「Teard」。
その中のフレーバーティーシリーズ「Sweet Ten Tea」の、梅ルイボスティーです。
赤シソと、梅の実をイメージしたピンクペッパーが入っていて、色がとってもきれい。
お湯を注ぐと、ふんわりと甘い梅の香りに包まれて癒されます〜

ノンカフェインなので、就寝前のリラックスタイムにいただいています。ほのかにペッパーがきいた、すっきりした味わいもよいですね。
インターネット販売と、店舗での販売(要電話予約)の他、田辺市内ではバニラ・カフェでも取り扱っているようですよ。(詳しくは各店舗までお問い合わせください。)
梅や梅干しは、昔から体に良いと言われてきた伝統的な健康食品ですが、一説には、適度な梅(梅干し)の摂取は、胃がんや糖尿病、食中毒を予防し、動脈硬化を抑制したり、血液をサラサラにしたり、抗酸化作用もあるそうです。アンチエイジングにぴったりの食材ですね!
梅の日の今日は、美味しくて体に良い梅を食べて、もっとキレイを目指しませんか?

↓↓↓お店情報↓↓↓
■『Cafe de Manma(カフェ・ド・マンマ)』
・住所 和歌山県日高郡みなべ町埴田1590-40
・電話 0739-72-2361
・URL http://www.pluman.jp/cafe/
■『株式会社 不動農園』
・住所 和歌山県田辺市上芳養2954
・電話 0739-37-0458
・URL http://www.fudonoume.co.jp/
■『Vanilla Cafe(バニラ・カフェ)』
・住所 和歌山県田辺市南新町14
・電話 0739-25-0888
・URL http://vanillacafe.biz/pineapple1/
(しゃぶ)
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