車いすご利用の方にも熊野古道のご旅行を楽しんでいただける体制作りを目指し、また正しい情報を発信するために、モニターの方にご協力いただき
◆バリアフリー熊野古道モニターツアー◆を実施しました。
日常生活を車いすで過ごしていらっしゃる方々にとって、未舗装道路や段差の多い熊野古道はハードルの高いものと思います。

どのような情報が必要でしょうか。

またご旅行当日のサポートで、どの程度ご不便が解消できるでしょうか。
今回はなるべく熊野の雰囲気を感じていただきたいとの思いと参加者様に負担をかけないことの2点に注意して、熊野古道の舗装道の一部と滝尻王子、発心門王子、水呑王子周辺の散策、熊野本宮大社参拝などをご案内させていただきました。
熊野古道の王子社や神社の敷地内は未舗装や石畳が多くみられます。
ほんのわずかな傾斜でも、思わず立ち入りを躊躇してしまう方も多くいらっしゃるように思います。
滝尻王子境内にて
車いすの上げ下ししや、傾斜のある道路での車いすの操作は力がいります。またコツも必要です。
このような場面を手助けしていただくため、和歌山市で活動されている
NPO法人WACわかやまさんにサポートスタッフとしてご協力いただきました。
発心門王子周辺散策
少しでも熊野の魅力を感じていただけるように、
熊野古道の語り部さんにご案内もしていただきました。車いすでも熊野古道の案内をしてもらえるのか、申込の際に配慮をお願いするのは申し訳ない。そのようなことはありません。
語り部団体と協力し、車いすの方にも楽しんでいただける要所案内も、経験とおもてなしの心でお出迎えできると感じました。
語り部の案内で熊野本宮大社参拝
設備面ではまだまだ改善が必要です。公共エリアでの多目的トイレは整備されつつありますが、まだまだご不便もあり、一般の方が当たり前に楽しめる温泉やレストランの利用も、想定する以上に多くの条件が必要とのご意見をいただきました。
これらのハード整備は一度に改善できるものではありませんが、いただいたご意見を参考にしながら、事業者様と情報を共有し、できること、できないことをお伝えする中でご利用方法をご判断いただくよう、ご理解ご協力をお願いしなければなりません。
発心門王子休憩所のトイレ
私達が想定する以上のご不便が多くあることに気づき、配慮の至らなさを痛感させていただいたモニターツアーでした。
このように、いろんな人が関わって、介助されるご家族の方のお手伝いも含めたサポートを考え、多くの方に熊野のご旅行を気持ち良く楽しんでいただきたいです。

少しづつですが、お役にたてるよう模索を続けていきたいと思います。
今回ご協力いただきましたモニターのみなさん、WACわかやまスタッフのみなさん、関係者のみなさま、ありがとうございました。
ご協力ありがとうございました。
■バリアフリー熊野古道に関するお問合せ
田辺市熊野ツーリズムビューローTEL 0739-26-9025/ FAX 0739-26-5820
モデルプランができ次第、
KUMANO TRAVELでもご紹介します!!
posted by TKTBスタッフ at 17:01|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
熊野古道関連
|

|